処分の難しさ:実家の片付けを振り返る

実家じまい・片付け

昨年、私の実家の片付けを終えました。

今でこそ実家の片付けについて検索をすると、その心得や手順がすぐに出てきます。

10年近く前、片付けを開始した当初の私はその事を全く知らず、正面突破を試みて見事に失敗しました。

その体験談と今振り返って感じる事をまとめてみました。

片付けの失敗かた学ぶ実家整理のポイント

失敗①「片付けて」と言ってしまった事

溢れている物の数々は、親が稼いで獲得した物。親の物である認識を忘れると、当然喧嘩になり関係が悪くなりました。

失敗② 親の処分の考えを聞かなかった事

団塊の世代の親は、着物を嫁入り道具として持参された方も多いと思います。物の処分は親が亡くなってから子がするのもの。そして、受け継ぐものだとそのまた親からの習わしだったようです。母は子育てや仕事でほとんど袖を通す事のなかった着物を大事にしており、後に娘に引き継ぎたったと教えてくれました。

失敗③ 親の物への愛着(執着?)の確認が出来てなかった事

物への愛着や執着は人それぞれだと思いますが、親にとって物を捨てる事は、たとえ古く壊れていても相当苦痛だったようです。40年前の私が幼児期に使用した椅子を処分した時は「もう触らんで」ととても怒られました。

失敗④ 実家の片付けを安易に考えていた事

取り掛かった当初は、まさか数年もかかるとは思ってもみませんでした。物への執着が少ない私にとっても、物の処分は骨を折る作業でした。数年に渡り自分の休みを片付けに使う気持ちはとてもつらかったです。初めは、兄弟にも何かしらの理由で避けられる事が多かったです。勿論収入にならなく誰からも褒められる事無く、親の機嫌を損ねないようにやっていました。空き家になってもう何年も放置状態だった為、家の劣化が進んでいた事やそれに代わる片付け資金がなかった事から

ー 振り返って感じる事 ー

初めに紹介しましたが、実家の片付けを行う前に「実家片付けの基本」を知っていればよかったです。それがなく、片付けを終えた直後に残った気持ちは、暫く親や兄弟とも口を聞きたくありませんでした。親の晩年に、片付けが原因で関係をこじらせるのは避けたかったです。
親が健在で片付けがうまくいかない理由は、②、③が強い可能性があります。親にどこまで寄り添ってあげれるのかがポイントですが、自分の心にも寄り添いながら嫌な時は休み数年かけて片付けを行っていくことが理想だと思います。遺品整理の本を参考にしてよいかもしれません。実家の片付けは、周囲の協力を得ながら時間をかける必要があります。それが難しければ、予算の範囲で業者に頼るのも手だと思います。

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